靴ができるまで②
2023年5月19日
こんにちは。
木型製作担当の八木です。
今回は私が前回の工場長の記事に引き続き、木型についてもう少しお話ししようと思います。
前回の記事を読んでいない方はこちらからどうぞ。
前回も説明があったように生産用のプララストを作る為に、まず木製のモデルラストを製作します。
弊社では23.5cmのサイズで作ります。
このモデルラスト製作は、店頭にシーズンの新作の靴が並ぶ一年以上前からスタートします。
あしながおじさん、サヴァサヴァ、アプレ、ANYO各ブランドの企画メンバーが考えたデザイン、形状を打ち合わせしながら木型に落とし込んでいきます。
同じクロスロードの靴でもあしながおじさんは少し丸みのあるコロンとしたシルエット。
サヴァサヴァは少しシャープなシルエットであったりとブランドごとの特徴も意識しながら形にしていきます。
ひとまず木型が完成したら自社工場で靴にして、シルエット、履き心地などを確認します。
そこで問題があれば木型を修正し、また試作と納得のいくまで何度も繰り返します。
何度も修正を繰り返し、モデルラストが出来上がると生産用のプララストが作られ、靴が作られることになります。
右からモデルラスト、真ん中がプララスト、左がプララストが靴の中にある状態です。
木型作りには明確な正解があるわけではないのでそのあたりが難しいのですが、履き心地や靴のシルエットなど可能な限り企画メンバーの意図したものに近い、ブランドイメージに沿った木型が作れればと思ってます。
木型も仕上がりの良い靴を作る為の大事なパーツの一つなので前回よりもいいものをと考えながら作ってます。
そして後にあの時作った木型の靴が履きやすくて売れてるよと教えてもらった時は嬉しいです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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クロスロード生産部の靴職人たちのブログです。日々靴づくりに徹する職人たちの、普段聞けない声や熱い思いが込められています。