靴ができるまで④
2023年8月18日
こんにちは。
工場長の齋藤です。
前回は仕込みについて説明させてもらいました。
今回は靴を作るメインの作業
吊り込み
について説明したいと思います。
その前に、7月に工場にてサンダル作りのワークショップを開催させて頂きました。
沢山のご参加ありがとうございました!
そして暑い中ありがとうございました!
説明不足等無かったか不安です…
大変だったと思いますがサンダルが出来上がった時の表情は皆様満足そうに僕には見えましたので成功と言って良いのかと思います!
9月もサンダルワークショップを開催致しますので、ちょっと分かりづらかった等、ご意見ございましたら宜しくお願い致します!
そしてこれからも工場で出来るワークショップを考えておりますのでその時はご参加お待ちしております!
ちょっと長くなってしまいましたね!
では吊り込みの説明に入りましょう!
まずは頭の部分をまとめます。
頭部分はトーラスターと言う機械でまとめます。
この機械、大変優秀で綺麗に楽に頭をまとめてくれます。しかも数秒で!
手作業ですと片足5分位はかかってしまいます。
固い革や特徴のある木型だと10分位かかってしまう事もあります。
トーラスターでサクッとまとめます。
トーラスターでまとまった所から後ろの部分は手作業で吊り込みます。
木型にしっかり馴染む様に吊り込んで行きます。しっかりと力を入れて緩まない様にワニで吊り込んで行きます。
ここで重要なのがただやみくもに引けば良い訳でも有りません。同じデザインでも使っている革の場所で伸び等が違う場合か有るのでその時は臨機応変に対応して行きます。
土踏まず付近をまとめたらカカト部分は機械でまとめます。
カカト部分をまとめる機械も優秀です!
ヒールラスターと言います。
トーラスターとヒールラスターが無ければ靴作りはかなり大変です!もしこの2台の機械が無かったら僕は靴作りしないかもしれません!
それは嘘ですがかなり優秀な機械達です!
カカト部分は頭と違って小さな釘(タックス)
を打ちます。カカトには革の芯が入っているので糊付けだと強度的に足りないので釘を打ちます。
ここで皆さん疑問に思うかもしれませんが
中から釘出てるんじゃない?って思いますよね
安心して下さい!木型の裏には鉄板が打って有るので当たって曲がる様になってます。
当然木型を抜いた後は触診もしています。
カカトがまとまりパット見は奇麗なのですがもっと奇麗に中底面を出すためにもう一発パンディングと言う機械にかけます。
そうするとこんな感じになります。
少し分かりにくいと思いますが、輪郭がハッキリします。
これで吊り込みの工程は終わりです。
次回は底付についてお話しようと思います。
そういえば、9月はサンダルワークショップの他に、ラゾーナ川崎でイベントをやります!
生産部で作った靴の中で、製品としての基準がクリアできなかったB品の販売、またお子さんでもできる革のブレスレットづくりを企画しています。
私も出る予定ですので、ぜひ遊びに来てください。
長くなってしまいましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。
次回もお楽しみに!