靴をつくる機械たち ~パンディング編~
2024年7月25日
こんにちは、工場長の齋藤です!
異常な暑さですが皆様、夏バテしない様に
気を付けてこの暑さを乗り切りましょう!
私は少しやられています。
それでは機械の説明を!
前回はヒールシートについて説明しました。
注意する所が沢山あって説明するのが難しく
上手く伝わったか心配です。
伝わったと言う事にして次行きましょう!
次の機械は ✩パンディング✩ です!
パンディングと言う字を目立たせたいのですがどうやって目立たせれば良いのか…どんな感じでやれば良いのかおっさんなんで分からないので
とりあえず星付けておきます。
では行きます!
パンディングはヒールシートでカカトをまとめた後に使う機械です。
昔は セット と言う道具を使ってカカト周りを綺麗に仕上げていました。
手作業なのでこれが大変で…
まずカカト面に鉄板をあて、万力の様になっているので、きつ〜く締めます。
締め終わったらカカト周りを木型のラインか出る様に叩いて行きます。ボコボコにならない様に
しっかりと、時には優しく叩いて行きます。
靴は1足で同じ作業をもう一度しなくてはならないので結構時間がかかってしまいます。
おおよそ片足3分位はかかってしまいます。
大変です。
こんなに語ってはおりますが数える程度しか
僕はセットを使った事が有りません。
パンディングがあって良かった!
ありがとう!と心から思います!
なんせ作業は片足10秒かからないですから!
話しがそれたので戻します。
ヒールシートでカカト周りは
結構綺麗にまとまるのですが
更にカカト周りを綺麗に仕上げる機械です。
皆さんは靴のカカト周りなんてあんまり良く見ないでしょうし、そんなに気にならないと思いますが、靴を作っている人間としてはカカト周りの仕上がりは結構気になります!
僕は1番気になる部分なのでヒールラスター
からのまとめとパンディングは結構気を使って
作業しています。
ヒールラスターでまとまった靴をパンディング
の棒にセットします。木型にも穴が開いています。
つま先部分を木型の傾斜に合わせて高さを調整します。
セット出来たら両手でボタンを押します。
奥に運ばれ、上から抑えてカカトの周りを
コマが回ります。
以上!
伝わりにくいとは思いますが…綺麗になりました!
今まで紹介した機械の中ではセッティング等が
簡単でボタンを押すだけの地味な機械なのですが、カカト周りを綺麗に仕上げ、ヒールの座りも
良くなり靴作りには欠かせない機械です!
パンディングの説明は以上になります!
次回はグラインダーを説明したいと思います!
最後迄ありがとうございました!
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クロスロード生産部の靴職人たちのブログです。日々靴づくりに徹する職人たちの、普段聞けない声や熱い思いが込められています。