靴をつくる機械たち~グラインダーと集塵機~
2024年8月30日
こんにちは。工場長の斎藤です!
やっと暑さも一段落してきましたね。
靴屋は夏場にブーツ等、結構大変な物を生産しているので夏は本当に大変です。
夏バテなんかしてる暇はありません!
後もう少しで涼しくなると思いますので頑張りましょう!
前回はパンディングを紹介しました。
前回のパンディングの記事はこちら
他の機械と比べ、やってもやらなくても皆様にはそこまで分からない差の無い地味〜な役割ですが、作っている人間にとっては欠かせない機械です!
ヒールシートとセットみたいな工程です。
これからもカカトを抑えて、グルグル周って
ピシッと上げて貰いましょう!
では次の機械行きます!
次はグラインダーと集塵機です!
グラインダーと集塵機は2台でワンセットです。
まずグラインダーですが
こんな感じの機械です。
真ん中のモーターから出ているシャフトの両サイドに砥石が取り付けられる様になってます。
スイッチを入れると砥石が回転します。
この機械は主に革を擦り落とす機械です。
砥石も幅、石の粗さ、色々な種類が有ります。
用途に寄って色々付け替えます。
他の使い方としてはサンダルを作る時の中底の溝掘り、カカトに入れる芯等の革を薄くしたい時など…その他にも色々と使えます。
なかなか僕にとっては便利です!
でも、こいつ、結構怪我をさせてくれます!
僕はこの機械が1番怪我をさせられてると思います!しかもザラザラの石なので結構直りも悪いし、痛いし。まあ注意してやれば良いんですけど!
あ、集塵機の説明忘れてましたね!
こんな感じの機械です。
グラインダーで摺り落とした粉を吸う機械です。
吸った粉がホースをつたって箱の中に溜まって行きます。
箱の中には水も入っています。
なぜ水?
と思われると思いますので軽く説明します。
水を入れないタイプだと吸われた粉は箱の中に
そのまま落ちます。
グラインダーで靴を擦っていると釘等に当って火花か出る時が有ります。その火花が擦った革の粉に燃え移り箱の中まで運ばれ、中で溜まった粉に燃え移り中で燃えてしまいす。
なのでうちの会社の集塵機は水を入れるタイプの物を使用しています。
水を入れるタイプの集塵機は掃除が大変です。
2日に一度位は中の粉を取らないと吸いが悪くなります。箱の中に運ばれた粉は水と混ざるので見た目ヘドロみたいな感じに見えます。
重いし、見た目汚いし、臭いし…しんどいです。僕はほとんどやってませんが
女性スタッフが自分が汚れるのも気にせずやってくれてます。いつもありがとうございます!
集塵機は 吸う だけしかしない
地味な機械ですが、こいつが擦った革を吸ってくれないと工場中が粉だらけになってしまいます。
こんな説明でいいですかね〜?
大して特徴の無い機械なので。
グラインダーと集塵機
分かってもらえましたかね?
次回もちょっと地味な機械紹介したいと
思います!
まだまだ暑いので皆様体調にはくれぐれも
気を付けて行きましょう!
最後迄ありがとうございます!
この記事のカテゴリー
クロスロード生産部の靴職人たちのブログです。日々靴づくりに徹する職人たちの、普段聞けない声や熱い思いが込められています。