靴ができるまで⑦最終回
2023年12月18日
こんにちは!
工場長の齋藤です。今年も1年終わりますね…
年々1年が過ぎるのが早く感じます。
後少しなのでもう少し頑張っていきましょう!
今回は最後の工程
仕上げです。
前回の記事を読んでいない方は
それでは行きましょう!
まず底付けが終わりヒール打ちが終わったラックがズラーッと並んでます。
まず全体に傷が無いか、革の色ブレか無いか
ヒール等しっかり打てているか等全体を見て
触って確認します。
次に中塗りです。
中敷きを貼る為に中底にのりを塗ります。
中底以外の裏革につかない様に塗ります。
結構むずいです。
中敷きを貼ります。中敷きにはのりが塗って有ります。曲がったり、シワにならない様に貼っていきます。これもむずいです。
靴全体の掃除をします。
アッパーに付いた のりや
アッパーと本底の隙間に残ったのりを取っていきます。結構頑固です。
次に熱風、コテで革のシワを取り靴の形を整えます。熱風は当て過ぎると焦げたりするので
長年の感覚が必要です。
靴全体にクリームを塗っていきます。
クリームはデザインによって塗るクリームが変わります。
光沢、焦がし、革の保護、その他色々有ります。
ムラにならないように塗って行きます。
今回は光沢を出します。
バフをかけます。当たり過ぎない様に、当て足りない様に絶妙な感じで当てて行きます。
紐を通していきます。
靴の中にあんこを入れます。靴の形が崩れない様に、木型の形を出す様に整えます。
微妙な感覚がいると思います。
最後に箱入れをして行きます。
完成!!
これでようやく完成です!
仕上げの仕事を見てもらいましたが
長年の経験、感覚、センスが必要な仕事です。
僕は普段仕上げの仕事はやりませんが
工程も多く大変だと思います。
なるべく仕上げに手を掛けさせないようにしないといけませんね!
でもこの二人、仕事となるとうるさいんですよ!!!
あ、夫婦二人でやってもらってます。
そこ⁈って所を言われたりします。
細かい所まで良く見てるな〜と感心します。
そこまでしてくれているので安心安全な
品質の良い商品が出来上がっているのだと思います。
これで靴を作る工程は以上です。
底付け、仕上げ、だけでも結構な工程か有ったと思います。何処かの工程で1つでも抜け等が有るといい靴は出来上がりません。
靴作りはむずいです!
更に底付け仕上げしか書いてませんが
パターン、材料、製甲等、全てが噛み合って
一足の靴が出来上がります。
僕が言うのもなんですが大変ですね~
大変なんですよ靴って!!!
12月17日にワークショップで靴を作りましたので
その報告が近日中に出来ればと思います!
1月のワークショップでも革靴づくりを行います。
皆様、年内も残り少ないので風邪等引かない様にして頑張って行きましょう!